すみ兵衛工法
すみ兵衛(置換)工法とは?
セメントミルク柱状補強体による置換杭状地盤補強工法です。
地盤に掘削ロッドを回転圧入し所定深度に達した後、セメントミルクを注入充填しながら掘削ロッドを引上げることにより、置換柱体を築造する地盤補強工法です。
土と攪拌しないので、施工時間の短縮が可能であり、腐植土にも対応した高強度で安定した品質の地盤補強柱状体を築造できます。
本工法は、掘削土を周面地盤に押しつけながら掘削できるように角型軸部を設けた掘削装置を使用することで、施工トルクの低減、掘削孔の安定、および排土量の抑制を図り、コストパフォーマンスの高い工法です。また、建柱車で行うので、狭小地でも施工が可能です。
新生重機建設は、すみ兵衛工法の指定施工会社として品質の高い施工を行っています。
建築技術性能証明評価シート 第20-28号 (173KB) |
すみ兵衛工法の4つの特長
高強度・高品質で強度のバラつきなし
腐植土地盤でも施工可能
残土がほとんどなしで環境にやさしい
コストパフォーマンスが高い
すみ兵衛工法の掘削ロッド
掘削ロッドを特許を取得した「角型スクリュウ」とすることで、施工性、孔壁の安定性、残土の削減、小型施工機での施工を可能にしました。
[特許 第6588797号]
[特許 第6588797号]
すみ兵衛工法の適用範囲
地盤補強体の諸元
設計径 | 165mm、216mm、267mm |
掘削径 | 165.2mm、216.3mm、267.4mm |
最小施工深さ | 施工地盤面から1.5m |
最大施工深さ | 施工地盤面から10.0m |
使用材料
セメント | セメント系固化材または、普通ポルトランドセメント W/C=60~80%(設計強度)
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添加剤 | シンプルエコソーダ 添加剤の量は、セメント重量の0~2% |
適用構造物
本工法の適用構造物は右記のとおりである | (1)~(3)をすべて満足する建築物 (1)地上3階以下 (2)高さ13m以下 (3)延べ面積1,500m2以下(平屋に限り、3,000m2以下) |
高さ3.5m以下の擁壁、土間スラブ |
適用地盤
地盤補強体の先端付近の地盤 | 砂質土地盤、粘性土地盤 |
地盤補強体の周囲の地盤 | 砂質土地盤、粘性土地盤、腐植土地 (ただし、腐植土地盤の摩擦力は考慮しない) |
長期に生ずる力に対する地盤の許容支持力
Ra=1 3(100N '・Ap+10Nf '・Lf・Φ)(kN)
N ' | 地盤補強体の先端付近(地盤補強体先端より下方に500mm、上方に500mmの間)の地盤のスクリューウエイト貫入試験による平均換算N値 |
Ap | 地盤補強体の先端の有効断面積(m2) |
Nf ' | 地盤補強体の周囲の地盤の平均換算N値 |
Lf | 地盤補強体の周囲の地盤に接する有効長さの合計(m) |
Φ | 地盤補強体の周囲の有効長さ(m) |
施工工程
施工の様子
1.削孔ヘッド検尺
2.杭芯セット
3.水平確認
4.残尺確認
5.引き上げ固化材注入
6.改良体天端仕上げ
性能証明の内容
本技術についての性能証明の内容は、基礎底面下の地盤の支持力を無視して、単杭状の地盤補強体の鉛直支持力のみを対象としています。
詳細は以下のとおりです。
申込者が提案する「すみ兵衛工法 設計・施工基準」に従って施工された、地盤補強体の許容支持力を定める際に、必要な地盤で決まる極限支持力は、同基準に定めるスクリューウエイト貫入試験結果に基づく、支持力算定式で適切に評価できます。